恋のうた-1




   大好きな
   人がいて
   くりかえし
   雨の
   匂いがして


   恋でなく
   憧憬 と
   呼びましょう
   ままならない
   まっすぐ


   あふれないよう
   こぼれないよう
   きよく
   ただしく
   えらぶ文字


   来世では
   ゆびさきの
   ふれる
   近さで
   会うつもり






# by mizuki-100 | 2010-11-30 08:27 | すみれの花冠(てのひら詩)

家族の時間






  おなじ時間を暮らしながら 
  わたしたちは
  ながいながい お別れを 
  しているのでしょう

  ながいながい お別れだから
  やさしい言葉をかけあって
  その温もりを確かめあって

  さよならまでの時間を
  いとしく いとおしく 
  過ごしてゆくのでしょう



# by mizuki-100 | 2010-06-02 07:53 | すみれ色の午後

宇宙のかたすみの




  空の一点
  ひらけば
  宇宙につながっているという不思議

  果てしない 宇宙のかたすみ
  この 青いほしの
  この 美しいほしの
  ちいさな ちいさな
  生きものなのだ にんげんは

  争うことなく
  むさぼることなく
  絶望することなく
  もっと謙虚に 美しく生きなくては

  やわらかな希望を 抱きしめて



# by mizuki-100 | 2010-05-26 08:24 | すみれ色の午後

過去・現在・未来




  おーーい と どこからか声がして
  振り向けば 5年前の僕が立っていた
  何だか まぶしいような 憧れのまなざしで

  「だいじょうぶだよ」
  僕は 小さな僕に声をかけた

  おーーい と どこからか声がして
  振り向けば 10年後の僕が立っていた
  どこか 懐かしく嬉しいものを眺めるように

  「だいじょうぶだよ」
  大きな僕が 僕に声をかけてくれた

  僕は これまでもずっと僕で
  これからも ずっと僕なんだ



# by mizuki-100 | 2010-05-26 08:14 | すみれドロップ(子どもの詩)

だっこ




  ちびいぬは 
  あかちゃんだっこが すき

  おてんばねこは
  さかさまだっこが すき

  ねえ、きんぎょ
  おまえは だっこできないね

  あかいおひれを ゆらめかせ
  きんぎょは あわててこたえます

  きにしてくれて うれしいけれど
  それは ほんとにこまります
  わたしはだっこ すきではないの


  


# by mizuki-100 | 2010-02-04 11:13 | すみれドロップ(子どもの詩)