冬木立




  とくとく とく
  大地の音に耳を澄ませて

  とくとく とく
  かたい冬芽が吸いあげる

  とくとく とく
  枝先までみなぎるいのち

  春 まだ遠い空の下
  冬木立
  流れる雲を見つめている
 
  とくとく とくとく
  空へ空へと立ちのぼる
  これは希望の音だよ
  地球を抱きしめる音だよ
  
  



# by mizuki-100 | 2009-01-12 14:41 | すみれ色の午後

空には さわれない




  うーんと 手をのばせば
  空に届くような気がしたけれど
  ちっぽけな わたしは
  とても空には さわれない

  けれども 草も花もあの大木も
  とても空には さわれない

  せいたかのっぽの あのビルも
  とても空には さわれない

  この世界にあるものは
  みんなみんな ちっぽけだから
  うーんと 背伸びして
  みんな生きているんだよ


  だいじょうぶだよ。




# by mizuki-100 | 2009-01-05 19:33 | すみれドロップ(子どもの詩)

はじまり




  どれほど
  世界が広くても 
  始まりはいつも
  あなたの中にある

  どれほど
  遠くを目指しても
  始まりはいつも
  あなたの一歩から

  人はそれぞれ
  自分の中に
  自分だけの始まりを
  持っている



# by mizuki-100 | 2009-01-05 09:54 | すみれドロップ(子どもの詩)

春の空



  春の空から ひらひらと
  すみれの花が降ってきた

  あかるく淡い 春の空に
  すみれ色はよく似合う
  と 思いながら
  ずっとずっと
  空ばかり見あげていた

  すみれの花言葉は「誠実」

  心に偽りなく まっすぐ
  大切な人に ものに
  向き合っているだろうか

  真実という言葉の中に
  在る ほんとうから
  目をそらしていないか

  春の空はおしえてくれる
  立ちどまることを
  それから 省みることを



# by mizuki-100 | 2009-01-03 11:35 | すみれ色の午後

約束




  もう会えない人に
  会えるような気がして
  見あげる 空

  きっと会える人を
  待ち焦がれながら
  見あげる 空

  ──また、いつか

  その日まで
  笑顔で暮らそうと
  私が私と やくそく





# by mizuki-100 | 2009-01-02 18:35 | すみれ色の午後

敬虔な空



  柿の木にのぼって
  夕焼け空を眺めていた 少女の頃

  敬虔な気持ちで
  暮れゆく空を見つめていた
  敬虔という言葉の 意味さえ知らずに

  夕暮れのリビングで
  コトコトと大根を焚きながら 今

  敬虔な気持ちで
  暮れゆく空を見つめている  
  敬虔という言葉を 心でなぞるように

  あのころも いまも
  わたしは なんにも変わっていなくて
  わたしはずっと わたしなんだ
  と 思いながら





# by mizuki-100 | 2009-01-02 10:27 | すみれ色の午後

こころの泉








  こんこんと とうめいな水
  こころの泉に あふれれば

  水を飲むのは あなた
  水を飲むのは わたし
  水を飲むのは あの小鳥



# by mizuki-100 | 2009-01-02 09:11 | すみれの花冠(てのひら詩)

見あげる








  立ちどまって 空を見あげる

  見あげることは 覗きこむこと
  心の ずっと深いところ
  おそらく宇宙とつながっている
  ほんとうの わたくしを




# by mizuki-100 | 2009-01-01 11:34 | すみれの花冠(てのひら詩)

まっすぐに









  まっすぐに 手をのばせば
  願いはまっすぐ 叶います 

  まっすぐに 心をのばせば
  想いはまっすぐ 届きます




# by mizuki-100 | 2008-12-29 11:33 | すみれの花冠(てのひら詩)