カテゴリ:すみれドロップ(子どもの詩)( 16 )

だっこ




  ちびいぬは 
  あかちゃんだっこが すき

  おてんばねこは
  さかさまだっこが すき

  ねえ、きんぎょ
  おまえは だっこできないね

  あかいおひれを ゆらめかせ
  きんぎょは あわててこたえます

  きにしてくれて うれしいけれど
  それは ほんとにこまります
  わたしはだっこ すきではないの


  


by mizuki-100 | 2010-02-04 11:13 | すみれドロップ(子どもの詩)

いまでなきゃ



  「かあさん」ってよぶと

  「あとでね」
  「ちょっとまってね」っていう

  いつも そういうけれど
  あとでじゃ だめなんだ
  いまでなきゃ だめなんだ

  ほら、あそこ
  にわのきに
  あおいはねの ことりがきたよ

  ほら、あそこ
  もものかたちの
  まあるい くもがみえるよ

  みんな みんな
  かあさんの だいすきなものだよ




by mizuki-100 | 2009-02-10 09:42 | すみれドロップ(子どもの詩)



  かあさんが ねつを出した
  学校から帰ったら
  ソファーで寝てた

  「おれ、てつだう!」
  野菜スープの野菜を切った
  米をあらった

  かあさんが いった
  ──ありがとう
  ──だいすきよ
 
  なんだか
  とうさんになったみたい
  ちょっと いい気分
  
  おこらない かあさん
  病気のかあさんも いいなあ
  



by mizuki-100 | 2009-02-09 17:20 | すみれドロップ(子どもの詩)

1月のヒヤシンス







  窓辺のヒヤシンスは ゆっくり
  おひさまを浴びているのに のんびり
  おひさまを浴びているから のんびり

  キッチンのヒヤシンスは もりもり
  おひさまから遠いのに ぐんぐん
  おひさまから遠いから ぐんぐん


  ふたつのヒヤシンス
  それぞれのはやさで、ひらいてゆくよ





by mizuki-100 | 2009-01-27 16:03 | すみれドロップ(子どもの詩)

空には さわれない




  うーんと 手をのばせば
  空に届くような気がしたけれど
  ちっぽけな わたしは
  とても空には さわれない

  けれども 草も花もあの大木も
  とても空には さわれない

  せいたかのっぽの あのビルも
  とても空には さわれない

  この世界にあるものは
  みんなみんな ちっぽけだから
  うーんと 背伸びして
  みんな生きているんだよ


  だいじょうぶだよ。




by mizuki-100 | 2009-01-05 19:33 | すみれドロップ(子どもの詩)

はじまり




  どれほど
  世界が広くても 
  始まりはいつも
  あなたの中にある

  どれほど
  遠くを目指しても
  始まりはいつも
  あなたの一歩から

  人はそれぞれ
  自分の中に
  自分だけの始まりを
  持っている



by mizuki-100 | 2009-01-05 09:54 | すみれドロップ(子どもの詩)