カテゴリ:すみれドロップ(子どもの詩)( 16 )

さくらんぼ





  一緒にいる ただそのことが
  ころころ うれしい さくらんぼ
  手をつないで
  まあるく あまくなってゆく 

  ならんで見上げた空は 
  まぶしかったね
  青かったね 
  きらきらしてたね

  いつか
  この場所を去るときも
  一緒にいた ただそのことが
  つやつや うれしい さくらんぼ


  ──忘れないよ ずっと





by mizuki-100 | 2015-05-22 07:21 | すみれドロップ(子どもの詩)

かいだん







 毎日 耳をすませて
 あなたの足音を聞いているので
 わたしには よくわかります

 今日 あなたが
 はずんでいるか 笑っているか
 泣いていないか すさんでいないか

 それから 
 こころが 前へ歩いているかどうか



by mizuki-100 | 2014-02-09 16:54 | すみれドロップ(子どもの詩)

コンパス






  ちいさな まるも
  おおきな まるも
  ぼくの ちゅうしんから
  うまれる
  ひろがっていく

  いってん ちからをこめて
  ゆれない つよさで
  どこまでも いくつもの
  ○をかく

  ばつは かかない
  まるだけ かきつづける



by mizuki-100 | 2014-01-13 10:43 | すみれドロップ(子どもの詩)

すみれ



  花かんむりになったので
  もう お別れです

  さよなら 空
  さよなら 湖

  とくべつな何かになるには
  うれしく 心ぼそく
  ほんのり痛い と
  花かんむりになって
  はじめて気づきました

  さよなら 森
  さよなら 湖

  やさしい記憶を
  すみずみまで編みこんだので
  うんと遠くへ行けそうです

  はずむたび 揺れて
  はずむたび 揺れて
  遠ざかってゆくもの
  すべてが
  ひかってみえます



by mizuki-100 | 2013-11-10 08:34 | すみれドロップ(子どもの詩)

りんご



   まあるい りんご
   あかい りんご
   りんりん りんご

   まるごとたべると
   おいしいわ

   かあさんが 
   かためをつむって
   おしえてくれた

   ──とくべつね

   ながしのまえで
   たったままたべる
   まるごとかじる

   まあるい りんご
   あまい りんご
   まるごと りんご


by mizuki-100 | 2013-07-17 08:25 | すみれドロップ(子どもの詩)

アゲハ蝶





  こんなにも美しい模様を
  描いたのは
  かみさまです

  探すことのよろこびと
  追い求めるたのしみと

  臆せず
  きらめくものに手をのばす
  ことの たいせつさを
  わたしたちに
  教えるために



by mizuki-100 | 2013-07-09 07:53 | すみれドロップ(子どもの詩)

まる



   だれもが みんな
   じぶんのなかに
   まるを ひとつ
   もっている

   さんかく
   しかく
   ながしかく

   まるは ときおり
   ちがうかたちに
   なろうとするが

   さいごはやっぱり
   まるになる

   まる はずむ
   まる ころがる
   まる くっつく
   まる ひかる

   まるは
   まるであることが
   すてきなこと 
   と しっている



by mizuki-100 | 2013-03-21 18:09 | すみれドロップ(子どもの詩)

はるのこうし



  ゆるゆる草をはむ
  まだらもようの こうし
  おまえは おぼえているだろうか
  きのうのことを

  ゆっくり草をふむ
  まだらもようの こうし
  おまえは かんがえるだろうか
  あしたのことを

  いやいや 
  こうしは きょうを生きている

  まぶしいそらに 目をほそめ
  みどりのかぜに ゆれながら
  こうしは いまを生きている

  なんにも しんぱいしないで
  なんにも しんぱいしないで
  やさしい目をして 


by mizuki-100 | 2012-02-17 11:37 | すみれドロップ(子どもの詩)

いいな






  大人は自由でいいな
  こどもは思う

  こどもは楽しそうでいいな
  大人は思う

  犬はのんきでいいな
  にんげんは思う

  だけど ほんとうは
  わたしは わたしでいいな
  と 思えたら
  いちばん いいな



by mizuki-100 | 2010-12-30 12:29 | すみれドロップ(子どもの詩)

過去・現在・未来




  おーーい と どこからか声がして
  振り向けば 5年前の僕が立っていた
  何だか まぶしいような 憧れのまなざしで

  「だいじょうぶだよ」
  僕は 小さな僕に声をかけた

  おーーい と どこからか声がして
  振り向けば 10年後の僕が立っていた
  どこか 懐かしく嬉しいものを眺めるように

  「だいじょうぶだよ」
  大きな僕が 僕に声をかけてくれた

  僕は これまでもずっと僕で
  これからも ずっと僕なんだ



by mizuki-100 | 2010-05-26 08:14 | すみれドロップ(子どもの詩)