カテゴリ:すみれ色の午後( 12 )

星座







  知らないことは 星の数ほどあって
  知っていることは ほんのわずか

  ほんのわずかに知りえたことを
  ていねいに 謙虚に つないでゆく
  まだ見たことのない
  うつくしい星座をつくるように

  この人生で



by mizuki-100 | 2017-03-18 09:54 | すみれ色の午後

おくりもの






  あれは 虹のてっぺん
  あれは 虹のはじまり

  見上げる人は 
  わ わ わ と ゆびさして
  ほおっと 
  うれしい気持ちに包まれます

  あれは 空にかかったリボン
  見上げる人は 
  きれいに包まれたおくりもの

  ほんのり
  ほおっと 
  やさしい気持ちになるのです





by mizuki-100 | 2017-01-07 09:27 | すみれ色の午後

透明になって






  みずうみは
  すみずみまで あふれる想いで
  空を抱いている

  おなじ光を 感じたくて
  おなじ色に なりたくて
  自分は 透明になって

  みずうみは
  空のすべてが 知りたくて
  まっすぐ空に ひらいている

  晴れの日も 雨の日も
  空のことばを すくえるように
  自分は 透明になって




by mizuki-100 | 2016-09-02 09:34 | すみれ色の午後



  はじめましての 手
  命にふれる うれしい握手

  つなぐ 手
  おいかける 手
  だきしめる 手

  ひっぱる 手
  ひっぱられる 手

  つたえる 手
  やくそくする 手

  さよならの 手
  魂にふれる さいごの握手

  大切な人の ぬくもりは
  いつも あたたかで
  手のひらが 覚えていて



by mizuki-100 | 2013-02-01 09:19 | すみれ色の午後

家族の時間






  おなじ時間を暮らしながら 
  わたしたちは
  ながいながい お別れを 
  しているのでしょう

  ながいながい お別れだから
  やさしい言葉をかけあって
  その温もりを確かめあって

  さよならまでの時間を
  いとしく いとおしく 
  過ごしてゆくのでしょう



by mizuki-100 | 2010-06-02 07:53 | すみれ色の午後

宇宙のかたすみの




  空の一点
  ひらけば
  宇宙につながっているという不思議

  果てしない 宇宙のかたすみ
  この 青いほしの
  この 美しいほしの
  ちいさな ちいさな
  生きものなのだ にんげんは

  争うことなく
  むさぼることなく
  絶望することなく
  もっと謙虚に 美しく生きなくては

  やわらかな希望を 抱きしめて



by mizuki-100 | 2010-05-26 08:24 | すみれ色の午後

冬ごもり



  白い森の 奥ふかく
  冬ごもりしている動物たちを想う

  思い惑わず 誰にも会わず
  しずかに、しずかに 
  春がくるのを待っている

  もうすぐ春 もうすぐ春
  と 空がおしえてくれるまで

  思い惑わず 誰にも会わず
  しずかに、しずかに
  ときには人も冬ごもりするといい

  それはたとえば
  ちぎれそうな心を守るために
  ふたたびの力が満ちるように

  もう大丈夫 もう大丈夫
  と 心やわらかに始動するまで



by mizuki-100 | 2009-01-27 15:50 | すみれ色の午後

彼方



  空と
  海の
  あいだには
  神様がいる
  という

  彼方
  を
  みつめるのは
  そのためです

  彼方
  を
  みつめた人は
  やがて、現在
  を
  みつめます

  にほんの
  足と
  ひとつの
  心を

  目を
  細めることなく



by mizuki-100 | 2009-01-22 08:17 | すみれ色の午後

冬木立




  とくとく とく
  大地の音に耳を澄ませて

  とくとく とく
  かたい冬芽が吸いあげる

  とくとく とく
  枝先までみなぎるいのち

  春 まだ遠い空の下
  冬木立
  流れる雲を見つめている
 
  とくとく とくとく
  空へ空へと立ちのぼる
  これは希望の音だよ
  地球を抱きしめる音だよ
  
  



by mizuki-100 | 2009-01-12 14:41 | すみれ色の午後

春の空



  春の空から ひらひらと
  すみれの花が降ってきた

  あかるく淡い 春の空に
  すみれ色はよく似合う
  と 思いながら
  ずっとずっと
  空ばかり見あげていた

  すみれの花言葉は「誠実」

  心に偽りなく まっすぐ
  大切な人に ものに
  向き合っているだろうか

  真実という言葉の中に
  在る ほんとうから
  目をそらしていないか

  春の空はおしえてくれる
  立ちどまることを
  それから 省みることを



by mizuki-100 | 2009-01-03 11:35 | すみれ色の午後